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日本のプロフェッショナル 高橋 寿克 |
お客様から感謝される仕事
起業家支援に軸足があるからこそ、業務の標準化、教育・研修、そして雇用にも取り組めると語る高橋氏だが、税理士という仕事を現在はどのように捉えているのだろうか。
「税理士は非常にいい仕事だと思います。お客様から感謝される仕事としては他に類を見ないのではないでしょうか。お客様のことを考え、ご提案して、その提案を実行していただき、結果として感謝される。とても素晴らしい仕事だと思います。もともと積極的に選択した税理士という道ではありませんでしたが、今では天職であり、本当にいい仕事を選んだと思っています」
税理士を天職と語る高橋氏だが、税理士業界は今後、淘汰、寡占が進むと捉えている。それだけに自らの事務所の規模についてもトップクラスに入れるよう努力を続けているという。
「税理士法人化をしたのが2007年です。その前からいずれは法人化という思いもありましたが、一番の目的は複数店舗展開するため、まずは東京都千代田区、秋葉原に出店するための税理士法人化といってもいいでしょう。今後もお客様の動向を見ながらになりますが、拠点は増やしていこうと考えています。東京都、千葉県を中心に関東一円に出せれば良いですね」
そう語る反面、無理をしないでやっていきたいという思いもあるという。
「今くらいの目処で成長を続けていければ、10年後には300名位の事務所になるでしょう。そして私が引退する頃、あるいは私が死ぬまでに2000人~3000人規模になれればと考えています。もちろん、その頃には私の代ではなく、次の代。あるいは次の次の代になっているかもしれませんが、そうなって欲しいですね」
情報産業である会計事務所はスケールメリットが効きやすい業態でもある。それだけにある程度の規模がないと生き残って行くのは難しいとの考えのようだ。
「おそらくどこの業界も一緒ではないでしょうか。ナショナルブランドとしてやっていけるのは4社位です。私と私たちの事務所はその中に入れるかどうかという競争をやっていると考えています。当然、途中でM&Aなどもあると思います。今までは業界内で業務の標準化が進んでいなかったために、実現しにくかった面があります。これからはどんどん変わっていくでしょう。大きな時代の流れの中で、一緒になってより強い事務所を作って行くという流れは出て来るでしょうし、避けて通れないことかもしれません。2000人規模というのは、あくまでも目標です。どこまでいけるかは私たちのがんばり次第ですね。
ただ、会計事務所でもオンリーワンやブティック型を目指すなら話は別ですが、私たちは起業家に関してはオールマイティーを目指しているわけです。だから、トップクラスにいられるように努力することが必要になるのです」
最後に高橋氏から税理士を目指して勉強中の方に向けてアドバイスをいただいた。
「税理士という仕事に対して、いろいろ言う方もいますが、私は税理士という仕事は面白い仕事だと思います。お客様のために働いて、お客様に感謝されて、社会の役に立つ。きれい事に聞えるかもしれませんが、このことがきれいに嵌る仕事はほとんどないでしょう。税理士はお客様と利益相反になるケースはほとんどありませんからね。専門的な知識と熱いハートでやっていく、たいへん面白い仕事です。
それだけに目指すからには本気で目指して欲しい。税理士試験が楽でないことも事実です。私も経験しました。だから目指す以上、合格して欲しいし、そのためには今、一所懸命に勉強しないと駄目です。仕事と両立している方は、余計にたいへんだとは思いますが、それぞれに工夫して1年でも早く受かって欲しいですね」
挫折から目指した税理士が、天職であることを発見した高橋氏。
やさしい中に厳しさを秘めたアドバイスは、氏の経験がもたらしたのだろうか。

代表 高橋 寿克 ブログご紹介
・ 業界誌「TAC NEWS」 に掲載されました。


